リニスタの考え・理念やビジョンについて
いつもリニスタ及び傘下ブランドへの応援や支援を頂きまして、ありがとうございます。
2014年の前身ブランド立ち上げ以来、名前などは変わりながらも西陣織ブランドは5年目を迎えようとしています。
ですが、現リニスタでも掲げている「理念とビジョン」は変わらずに活動を続けています。
今日はそのあたりの考え方について触れていきたいと考えております。
理念
理念は「西陣織を世界に広めること」です。
「西陣織」という言葉は多くの日本人、海外の方も知っている言葉だと思います。
ですが、実物を見たことがある人はどれくらいいるのでしょう?
成人式の時に友達が着ていて見たことがある、などが多いのではないかと思います。
今までの皆様の生活で、時間の中で、何度見る機会があったでしょう。
触れた機会は?
香りを感じた機会は?
それは本当に「知っている」のでしょうか?
私は生まれた家が西陣織をやっていて、床にも生地がたくさんあって織物の匂いを嗅ぐと「なつかしいな」と感じることができます。
それはとても大切にしたい感覚だと思いました。
それをなるべく多くの人に知ってほしい、広めていきたいと思います。
それはきっと、皆様の生活に彩りを加えることだと思うからです。
私はリニスタの活動を通じ、西陣織を広めていくことで、心豊かな、彩豊かな生活を送る人を少しでも多く広めたいと思っています。
ビジョン
それを示すビジョンが「西陣織が彩る日常の創造」です。
読んで字の如くですが、西陣織が生活の様々なところにある、金糸が光ったり色に溢れる生活を送る日常を創っていきたいと思います。
西陣織は多くの産業がかかえる「後継者不足、職人の賃金の低下」による社会問題があります。
その問題にも、関わる人間として貢献していきたいと考えております。
仮称「NEO西陣」の考え方
様々な人とお会いする中で「あまりにも目標と日常がかけ離れている」ということに気づきます。
「西陣織って帯でしょ」
「あ、あの和装のね」
「そんなに高いの、私には手が出ないわ」
リニスタの扱う生地は帯ばかりではありません。広幅の生地も使用し、異素材も織れば、水に強いなどの生地も製造します。
私どものもとには、幸いながら様々なお客様がいらっしゃいます。
「こんなものほしい」「こう使えませんか」
当グループは生地だけでなくプロダクトとして製作も行い、様々な要望に応えることで、西陣織の可能性の拡大を追求しています。
帯生地だけでなく、様々な使用用途に対応し様々なプロダクトにしていくという考え方、それを実現し、将来的に西陣織を取り巻く職人の皆様方に「お金」という形で返していく考え方を、当グループは(仮称)「NEO西陣」として検討しています。
それがうまくいくのかは、やっていかないとわからない部分があると思います。
そのトライアンドエラーを繰り返して来た5年間だと思っています。
リニスタがもたらすと信じているもの
リニスタグループは、現在も検討中のプロジェクトやブランドを多く抱えています。
様々な側面・形で西陣織が多くの方に触れてもらえるものとし、皆様が気づかないうちに「え、これも西陣織なの?」となると思います。
様々な形で魅力を伝えていき、若い方が西陣織に興味を持ってくださったり、職人になりたい、という方も増えてもらえれば嬉しいと思います。
その際に、しっかりと給与が払える仕組みを検討したり、満足した生活ができるような取り組みを今はしていきたいと思います。
その為にも、まずは様々な形で西陣織が市場に出回り、目に留まる機会を増やしたいと思います。
もちろん、西陣織の価値を落とすことなく、という部分は重きに置きたいと思います。
目に留まり、西陣織にハマる人が増えれば、素晴らしい西陣織の帯や作品を求める方も増えると思います。
西陣織は帯生地以外にも様々な用途や職人の方がいらっしゃいます。
その方にも波及することが、リニスタにはできると信じています。
まずは多くの方の入門編のような意味合いでも西陣織を広げることをしていければと思います。
ぜひ、様々な方にご協力頂ければと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。